2020年度チャレンジカップ決勝 麻布キッズ VS 港南メッツ


まるで春を迎えたような快晴のこの日。

チャレンジカップで唯一勝たせてもらえなかった相手【港南メッツ】にリベンジを挑んだ麻布キッズ選手達。週末の練習はもちろん、毎日バットを振り続けた鍛錬の成果を、この試合にぶつけました。

初回表を2点先制されるも、3番のヒットと好走で2点を返すという、序盤から拮抗する試合展開。着々と点を重ねる港南メッツさんに対し、安打はあるものの、なかなか点に繋がらない…キッズにとっては苦しい時間が流れます。

今までは、ここで緊張の糸がプツリと切れていた麻布キッズの選手達。でも、この日は違いました。3点を追う形で迎えた最終回。1番キャプテンの特大安打を皮切りに、この日猛打賞の3番の追加安打で一気に流れをこちらに引き寄せ、同点に追いつきます。

そして迎えたタイブレーク。1アウト満塁からのスタートに、会場のボルテージも最高潮。ベンチや応援団の心臓も激しく波打ちます。大人をここまで熱くさせてくれる、両チームの選手達1人1人に、この時点で拍手を贈りたい、そんな気持ちになりました。

タイブレークでは7点を先制されますが、キッズの選手達も必死に食らい付きます。絶対に絶対に最後まで諦めない気持ちが1つになり、8番の3ベースヒットで流れを引き寄せ、一気に4点を取りました。湾岸の小さな埠頭グランドに、甲子園さながらの大声援がこだまします。

大健闘で決勝を盛り上げてくれた我が麻布キッズの選手達でしたが、この息を飲む白熱戦を制したのは、またもや港南メッツの選手達でした。悔しくて涙する選手、黙って俯く選手…静かに惜敗を受け止める小さなハートが、大人達の涙を誘います。

万感胸に迫る死闘を見せてくれた選手達。立派な準優勝です!胸を張って!さあ、思い切り泣いたらまた練習です!こんな素晴らしい試合をさせてくれた【港南メッツ】の選手達にも拍手を贈ります。

ありがとうございました。

麻布キッズは、1992年に設立した東京都港区少年野球チームです。 東京都港区少年軟式野球連盟 (港区少年野球チーム)および港区スポーツ少年団に加盟しています。